週刊少年ジャンプで2001年から2007年まで連載された伝説の漫画『ボボボーボ・ボーボボ』。
人類には早すぎると言われた不条理ギャグバトル漫画で作者は澤井啓夫さんです。
今回は人気投票や、スポンサーが撤退後も声優が自腹で放送が続いたアニメ版など、逸話となっているボボボーボ・ボーボボの伝説5選を紹介します。
ボボボーボ・ボーボボ伝説5選!スポンサー撤退も声優自腹で継続で放送
ボボボーボ・ボーボボは2007年に連載が終了し、アニメも2005年に打ち切りで終わっています。
完結から10年以上経った現在でもネット上ではたびたび話題になり、語り継がれている伝説があります。
ボボボーボ・ボーボボ伝説7選を紹介します。
伝説①ボーボボだらけの人気投票
ボーボボ伝説1つ目は「人気投票」です。
嫌い=強いってことなんでしょ()
— キンガメ (@LEFUK8W1qr93315) November 23, 2023
あともとネタはボボボ.ボ.ボーボボの人気投票です pic.twitter.com/opeC3HXycl
ボーボボの中でもかなり有名な1コマなので、見たことがある方も多いと思います。
ボーボボの人気投票回は、コミックス第1巻の第3話「奥義3ハジケ祭り」の冒頭で行われました。
連載3話目にしてキャラクター人気投票を開催するという早さにも驚きですが、なんとランクインしているのはボーボボのみ。
などそれっぽいセリフをはいていますが、1位から5位まで全員ボーボボ。さらに6~10位もボーボボです。
一応説明すると、この人気投票はフィクションで、実際に読者投票で決まったものではなく作者によりネタで書かれたものです。
ちなみに後に行われた本物の人気投票で1位に輝いたのは首領パッチ!ボーボボは第6位という結果でした。
この人気投票を元ネタにしたパロディ画像もよく作られているので、ボーボボを知らない方でも見たことがあるのではないでしょうか。
伝説②本物の遊戯王オシリスの天空竜が登場
ボーボボ伝説2つ目は「遊戯王オシリスの天空竜」です。
遊戯さんがボーボボに出張するのは数あるレジェンド回でも有名だが、その後の澤井の書いたオシリスの天空竜を含めて語られたい所 pic.twitter.com/NFYp0z6xBD
— シドウ (@LS14190) October 27, 2020
コミックス第10巻にて、マルハーゲ四天王の1人ハレクラニと戦っていたボーボボ。
ハレクラニの奥義「デスマネー・スゴロク」に対応するために、ボーボボのアフロから出てきたのが、『遊戯王』の武藤遊戯。
「オシリスの天空竜を召喚するぜ!!」と登場しました。
ボーボボはパロディが多い作品ですが、なんとこの武藤遊戯は「遊戯王」の作者である高橋和希先生がボーボボのために描き下ろした本物なんです。
このコラボは、少年ジャンプの新年会で澤井先生が「ボーボボの頭から遊戯が出たらみんなびっくりしますよね」と言ったことがきっかけなんだとか。
高橋先生は「じゃあ描いてあげるよ」と賛同してくれて、実現した夢のコラボレーションでした。
もともと澤井先生は遊戯王の大ファンだったそうで、とても感激したそうです。
ちなみに漫画『遊戯王』では、ボーボボの仲間ところ天の助のアイテム「ぬのハンカチ」が登場するしています。
今日のジャンプ+のボーボボが遊戯(アテム)&オシリスの天空竜が降臨したレジェンド回だけど
— ぽん酢(ニューオーダー) (@Ponzu_SHT) October 27, 2020
それと交換するように遊戯王本編にぬのハンカチが登場した、つまり
遊戯+ オシリスの天空竜の価値=ぬのハンカチ
ということになるな… pic.twitter.com/NdmCjqJN6M
伝説③ボーボボアニメにPTAからクレーム
ボーボボ伝説3つ目は「PTAからのクレーム」です。
ボーボボは2003年11月から2005年10月まで放送されていました。原作の不条理ギャグはアニメ化されたことでよりシュールさを増しています。
初期の放送枠はテレビ朝日の土曜日19:30というゴールデンタイムでした。
意味不明な世界観のアニメが、大人と子供が一緒にテレビを楽しむ時間帯に放送された結果、PTAからクレームが入りました。
ギャグアニメによくあるクレームと言えば「内容が下品」だとか「子供の教育に悪い」というものがありますよね。
しかしボーボボには他とは違うクレームが入りました。
PTA「こんなアニメを見ていたら頭がおかしくなる」
「頭がおかしくなる」という、前代未聞のクレームでした。
(公的なソースが見つからなかったので、もしかしらたネット発のネタかもしれません。)
ボーボボってPTAからこんなもの読んでたら頭がおかしくなるって苦情来てたらしいけど、あながち間違いじゃないよね pic.twitter.com/cfwH0geVOv
— いなおいたん (@neko_ri_inari) April 17, 2020
PTAは基本的にネット上では嫌われていて叩かれますが、ボーボボに関しては「納得できる」との声があがりました。
「PTAが唯一正論をぶつけたアニメ」と言われています。
PTA全国協議会で行われた「小中学生と親のテレビ番組に関する意識調査」では「子どもに見せたくない番組」のワースト上位にランクイン。
さらに2003年12月に行われた瀬戸内海放送番組審議会では、ボーボボに対して次のような意見が出されました。
- 「番組の狙いがわからない。ストーリーに脈絡もない」
- 「これほど理解不能な番組は初めてだ」
PTAや番組審議会からはのクレームが多かったこともあり、2004年10月からはローカル時間帯へ移動することになりました。
伝説④アニメはスポンサー撤退も声優自腹で継続
ボーボボ伝説4つ目は「スポンサー撤退もアニメが継続した」ことです。
ボボボーボ・ボーボボを読んだことない人に簡単に説明するとこの漫画、一回アニメ化してるんだけどスポンサーが全員抜けたのになぜか半年くらい放送が続いていたアニメなんだ
— 硬梨菜 (@BOSH_JP060) March 7, 2021
ボーボボアニメはPTAなどからの苦情もあり、ローカル時間帯への移動、さらに地方局での放送も打ち切りとなっていきました。
2005年4月からは放送局がテレビ朝日のみで、最後の半年間はすべてのスポンサーも撤退してしまいました。
スポンサーが撤退したために放送の合間では、自社の番宣とACのCMしか流れないというハジケっぷり。
ノンスポンサーでどうやって放送を続けたのかというと、なんと制作スタッフや声優が自腹でお金を出していたというのです。
自腹でも続けたいくらいスタッフや声優陣からは愛されていたアニメだったようです。
アニメに提供をしていたスポンサーが全て契約を切った場合
— クロス (@shoot_drive) April 27, 2023
普通のアニメ「もう続けられないからここで打ち切りか…」
前向きなアニメ「クラファンで首の皮繋げてやる!!」
特殊なアニメ「俺達はまだハジケ足りねぇ!!スタッフと声優で金出し合ってテレビ局誤魔化して強引に続けてやる!!」
ボーボボの声優は子安武人さん、首領パッチは小野坂昌也さん。
現場はとても盛り上がっていたそう。子安さんは「どんなアドリブを入れてもNGを出されなかった」とも明かしています。
小野坂さんも「ボーボボは最高の作品だった。子安さんとどちらが目立つか転がし合いを毎回しているようなものだった」と振り返っていました。
スポンサー撤退後も、制作陣の愛で放送が続いていましたが最終的には株主総会で怒られて打ち切りになったそうです。
伝説⑤呪術廻戦がボーボボワールド
ボーボボ伝説5つ目は「呪術廻戦がボーボボワールド」です。
アニメ化もされて大人気の漫画『呪術廻戦』。
11月20日に週刊少年ジャンプで242話「バカサバイバー!!~舞い上がれ~」が掲載されると「ボーボボの世界観」と話題になりました。
SNSでも「ボーボボ」がトレンド入りするという事態に。
242話のタイトル「バカサバイバー」はウルフルズの曲でアニメ版ボーボボのオープニングテーマに起用されていました。
そのため呪術廻戦の芥見下々先生がボーボボを意識してオマージュしてるのは明らかです。
内容を説明してしまうと、本誌のネタバレになってしまうので詳細を書くのは控えます。
代わりに読者の反応を紹介しておきます。
格差が酷くてワロタ。
— さびつき🍑 (@sabituki1071) November 19, 2023
呪術廻戦、ほぼなにも知らないけど先週までのボーボボ(+漫☆画太郎とかも)展開が本当にボーボボのそれで、作者の理解度の高さとそれを実現する力量に痺れたし、今週の漫才も本物みたいなテンポ感とネタ構成に加えて見開きでボケのギア上げてくるのすごかった。
— まお (@_mitsu_mame_) November 28, 2023
不評言うのは夏油の顔ファンでしょう。
オタクが色んなものを実質ボーボボ扱いしてきた歴史があるが、ここに来て本当にボーボボをやり始めた呪術、歴史にお前がピリオドを打て
— 違法バタピー (@batapys1) November 19, 2023
オマージュやパロディたっぷりで、ツッコミ役のいないボボボーボ・ボーボボ回でした。
まとめ:ボボボーボ・ボーボボ伝説
今回は不条理ギャグ漫画の金字塔「ボボボーボ・ボーボボ」の伝説を紹介しました。
- ボーボボだらけの人気投票
- 遊戯王オシリスの天空竜が登場
- アニメにPTAからのクレーム
- スポンサー撤退も自腹で継続・打ち切り
- 呪術廻戦でボーボボ回
連載やアニメ放送が終了してから、かなり時間が経ってますが現在でもSNSではたびたび話題に上がる伝説的な作品です。