2023年後期のNHK朝ドラ『ブギウギ』。
「ブギの女王」として人気を博した戦後のスター笠置シヅ子さんをモデルにした花田鈴子の半生を描くドラマです。
作中ではヒロインの花田鈴子が「梅丸少女歌劇団(USK)」に入団します。
この梅丸少女歌劇団のモデルや現在も活動しているのか紹介します。
『【ブギウギ】梅丸少女歌劇団(USK)のモデルは実在する!現在も活動してる?』と題してまとめました。
【ブギウギ】梅丸少女歌劇団(USK)のモデルは実在する?
NHKの朝ドラ『ブギウギ』で趣里さん演じる花田鈴子が入団する「梅丸少女歌劇団(USK)」。
梅丸少女歌劇団(USK)のモデルは「松竹楽劇部」です。
ブギウギのヒロイン花田鈴子は戦後に「ブギの女王」として活躍した歌手の笠置シヅ子(かさぎしづこ)さんをモデルにしています。
DVD「酔いどれ天使」(黒澤明監督)を見ていたら笠置シズ子さんがキャバレーの歌手で出演され「ジャングル・ブギ」(作詞/黒澤明、作曲/服部良一)を歌い踊っていた。10月からの連続テレビ小説「ブギウギ」のモデルになので、このタイミングで笠置シズ子さんの映像が見れたのはちょっとしたご縁かしら🎵 pic.twitter.com/khbmQ6DLy9
— おおせ昭二(MOJO WORK) (@arase_shoji1010) September 27, 2023
ちなみに笠置シヅ子という名前は芸名で、本名は亀井静子(かめいしずこ)といいます。
日本の少女歌劇団は、阪急東宝グループの創業者・小林一三が1913年に結成した宝塚唱歌隊をきっかけに始まります。
宝塚唱歌隊は1919年に解散し新たに宝塚少女歌劇団を発足し、現在の宝塚歌劇団まで続いています。
宝塚少女歌劇団が人気になると、全国で少女歌劇団が発足するようになりました。
松竹楽劇部と笠置シヅ子
梅丸少女歌劇団のモデルとなった「松竹楽劇部」は1922年に大阪府大阪市で創設されました。
発足時には宝塚少女歌劇団から舞踏家や作曲家を招くなど、すでに成功していた宝塚に影響を受けています。
ドラマ『ブギウギ』の花田鈴子のモデルとなった笠置シヅ子さんは、当初は宝塚音楽歌劇学校を受験していました。
1927年小学校を卒業後、宝塚音楽歌劇学校を受験した笠置シヅ子さん。
歌唱力と踊りは評価されましたが背が低く痩せ型だったため、厳しい宝塚生活に耐えられないと学校側に判断され不合格となりました。
しかし同年「松竹楽劇部」を受験したところ合格し入団しています。
昭和9年と10年の大劇プログラム
— アンティーク/古書/喫茶「迷子」 (@maigo606) June 28, 2022
カルピスは10銭です
9年のは前にも載せましたが
因みに表紙の三笠静子氏は
改名直前の笠置シヅ子氏
ドラマになるらしいですね pic.twitter.com/iMs2KJKbyn
笠置シヅ子さんは「三笠静子」という芸名で娘役として活動します。「日本八景踊り」で初舞台を踏んで以降、スターとして活躍しました。
宝塚少女歌劇団に対抗するように人気を博していった松竹楽劇部ですが、1933年に「桃色争議」と呼ばれるストライキが勃発します。
当時18歳のトップスター「水の江瀧子」を中心に女性部員の待遇改善を求めた労働争議です。
笠置シヅ子さんも参加しており、約70人の部員が高野山に立てこもったそう。
この「桃色争議」により大勢のスターを失った松竹楽劇部は不振に陥ります。
大阪松竹少女歌劇団(OSSK)に改称
1934年に大阪劇場に本拠地をうつし「大阪松竹少女歌劇団(OSSK)」に改称して立て直しを図ります。
コロムビアレコードとタイアップしてレコードを発売するなど、積極的に宣言を行い人気を取り戻していきます。
笠置シヅ子さんも「恋のステップ」でレコードデビューを果たしています。
その後の笠置シヅ子さんは服部良一さんと出会い『東京ブギウギ』などの名曲を生み出していき「ブギの女王」と呼ばれるまでになりました。
梅丸少女歌劇団(USK)のモデルは現在も活動してる?
ドラマ『ブギウギ』の梅丸少女歌劇団(USK)のモデルとなった松竹楽劇部は、名前を変えて現在も活動しています。
現在はOSK日本歌劇団
松竹楽劇部の現在の名称は「OSK日本歌劇団」です。
📺来週スタート!#ブギウギ スペシャル
— OSK日本歌劇団 (@oskrevue) September 29, 2023
📺きん5時
ありがとうございました!
来週が待ち遠しいですね💓#翼和希 スペシャルライブは明日スタート!
ブギ、The歌劇なナンバー、JAZZ etc…
歌って歌って踊ります💃🕺
当日券アリ!
お待ちしてます☆#OSK日本歌劇団 #壱弥ゆう #唯城ありす pic.twitter.com/1CSIWGHIPu
- 1922年:「松竹楽劇部」創設
- 1934年:大阪松竹少女歌劇団(OSSK)に改称
- 1943年:大阪松竹歌劇団(OSK)に改称
- 1970年:OSK日本歌劇団に改称
そのため、梅丸少女歌劇団(USK)のモデルは「OSK日本歌劇団」とも言えます。
2022年に創立100周年を迎えたOSK日本歌劇団は現在も人気劇団として公演を続けています。
ブギウギには現役スターも出演
ドラマ『ブギウギ』内の梅丸少女歌劇団(USK)のシーンには「OSK日本歌劇団」の団員約30名が出演しています。
梅丸少女歌劇団(USK)の1期生で男役トップスター「橘アオイ」役を演じるのは翼和希(つばさかずき)さん。
翼和希(つばさかずき)さんは、OSK日本歌劇団に現役で所属する男役のトップスターです。
梅丸少女歌劇団(USK)の男役トップスター・橘アオイはとても厳しい先輩ですが、演じる翼和希さんは実はとてもチャーミングな方。すてきな笑顔のオフショットを撮らせてくださいました📷
— 朝ドラ「ブギウギ」10月2日スタート (@asadora_bk_nhk) September 25, 2023
スズちゃんたちを厳しく、でもあたたかく見守る #橘センパイ にぜひ注目してくださいね。#ブギウギ pic.twitter.com/yGv3RBxbZg
ヒロインのモデルである笠置シヅ子さんが在籍した劇団の、現役トップスターが出演するということで話題になっています。
まとめ:【ブギウギ】梅丸少女歌劇団(USK)のモデルは実在する!現在も活動してる?
今回は、朝ドラ「ブギウギ」でヒロイン花田鈴子が入団する「梅丸少女歌劇団(USK)」のモデルについて紹介しました。
- 梅丸少女歌劇団(USK)のモデルは当時の「松竹楽劇部」
- 現在の名称は「OSK日本歌劇団」
- 「ブギウギ」には現役トップスターも出演
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