2023年10月から放送のNHK朝ドラ『ブギウギ』。
ブギの女王として活躍した笠置シヅ子さんをモデルにした、主人公の花田鈴子が歌手としてスターになっていく物語です。
ドラマでは草彅剛さんが演じる羽鳥善一という作曲家が登場します。
鈴子の才能を見抜き開花させた羽鳥善一のモデルは作曲家の服部良一さんです。
『【ブギウギ】羽鳥善一のモデルは服部良一!経歴や代表曲を紹介!笠置シヅ子との関係』と題してまとめました。
【ブギウギ】羽鳥善一のモデルは服部良一
朝ドラ『ブギウギ』で草彅剛さん演じる羽鳥善一のモデルは作曲家の服部良一さんです。
#Nowplaying 胸の振り子 – 南里文雄, コロムビア・オーケストラ
— 函館のシト (@hakodatenoshito) September 26, 2023
服部良一屈指の名曲。南里文雄のトランペット演奏がまた絶品。この曲が収録されている名盤「服部良一と南里文雄の再会 ~雨のブルース~」(ALS-5164)、配信なりCD化なり再販熱望。今がいい機会だと思うんだけどなぁ、日本コロムビア。 pic.twitter.com/V0LJHZmTNG
- 名前:服部良一(はっとりりょういち)
- 作詞家名:村雨まさを(むらさめまさお)
- 生年月日:1907年10月1日
- 没年:1993年1月30日(85歳没)
- 出身地:大阪府大阪市
服部良一さんは昭和に活躍し日本音楽史を語る上で欠かせない偉大な作曲家です。
「東京ブギウギ」や「青い山脈」などの名曲を生み出し、日本の和製ポップス史における重要な音楽家の一人です。
1993年1月30日に85歳で亡くなりましたが、日本音楽界に残した功績が評価され、作曲家としては史上2人目となる国民栄誉賞を受賞しました。
子孫も音楽業界で活躍しており、今なお影響を与え続けています。
▶服部良一の孫や息子はジャニーズではない!長男や次男の職業は?曾孫は服部百音
羽鳥善一のモデル・服部良一の作曲家経歴
服部良一さんは明治40年、大阪府大阪市で土人形師の父親・久吉さんと母親スエさんの間に生まれました。
芸事が好きな両親の影響で、河内音頭など郷土の民謡を子守唄代わりに聞きながら育ちました。
小学生の頃から音楽の才能を発揮していたそうですが、家計を助けるため新聞配達をしており、満足に中学校には行けませんでした。
その状況をみかねた担任の先生の世話により、昼は工場で働き、夜は天王寺商業学校の夜間で学ぶ日々を送ります。
本日の「昭和偉人伝」は服部良一先生。道頓堀生まれということやけどwikiでは玉造!道頓堀の鰻屋さん、出雲屋少年音楽隊で音楽を。昭和8年に東京へ。手荷物はサックスにフルート、そしてトランクひとつだけ。 pic.twitter.com/9gU6KTVjAW
— かげやん (@kageyankageko) June 29, 2016
16歳のとき、道頓堀のうなぎ屋『いづも屋』に奉公していた姉の勧めで『出雲屋少年音楽隊』に入隊しました。
オーボエ、サックス、フルートなどを担当していましたが、2年後に音楽隊は解散してしてしまいます。
エマヌエル・メッテルに師事
1926年には大阪フィルハーモニック・オーケストラに入団。
ここで指揮者を務めていた音楽家のエマヌエル・メッテルに見出され、音楽理論や作曲の指導を受けました。
満洲でハルピン交響楽団を指揮、後々ブルックナー演奏で大フィルを有名にした朝比奈隆氏や、日本の流行歌の大御所服部良一氏の師エマヌエル・メッテルもウクライナ・ヘルソン出身でした。
— 池田 久右衛門 (@takenojyo1415) April 22, 2022
今も国境を越えざるを得ないウクライナの人達に心を寄せつつ。#朝比奈隆 #服部良一 #メッテル pic.twitter.com/muzcIvSIfu
1929年頃には、タイヘイレコードの専属となり、編曲やサクソフォン奏者としての仕事をするようになります。
1933年に上京すると、人形町のダンスホールでサクソフォン奏者として活動し、ニットーレコードの音楽監督に就任しました。
コロムビア専属作曲家に
転機となったのは1936年、コロムビアの専属作曲家になったことです。
昭和11年、コロムビアの専属作曲家になった服部良一さん。
淡谷のり子さんの『おしゃれ娘』や『別れのブルース』を手掛け大ヒット。
淡谷のり子忌。没後24年。
— 淡谷のり子ファンの大学生 (@mThlGWdxwiC2KlY) September 22, 2023
いつもはスマホで聴いちゃうけど、流行歌史上最も良質な盤だと言っても過言ではない、2000年に発売されたビクター時代の3枚組アルバム「私の好きな歌」をちょっといいステレオで聞きました。
歌声、演奏、詩の全てがロマンチックで思わず溜息が出ます。 pic.twitter.com/KxtO2WarwY
ドラマ『ブギウギ』では、淡谷のり子さんをモデルにした茨田りつ子が登場します(演じるのは菊地凛子さん)。
服部良一さんはジャズやブルースの要素を取り入れた斬新な曲作りで、一躍、人気作曲家の仲間入りをします。
その後も西洋のリズムを取り入れた独特な曲作りで、日本の音楽界に新風を吹き込み多くのヒット曲を生み出しました。
羽鳥善一のモデル・服部良一の代表曲|笠置シヅ子や淡谷のり子
『ブギウギ』で草彅剛さん演じる羽鳥善一のモデルとなっている服部良一は、生涯で役3000曲を作曲しています。
その中でも有名な代表曲を紹介します。
「別れのブルース」淡谷のり子
1937年に発表された「別れのブルース」。
- 歌唱:淡谷のり子
- 作詞:藤浦洸
- 作曲:服部良一
日本でブルースを大衆に広く知らしめた名曲です。舟木一夫さんや八代亜紀さんなどもカバーし現在でも歌い継がれています。
「東京ブギウギ」笠置シヅ子
NHK朝ドラ『ブギウギ』で主人公のモデルとなっているのが笠置シヅ子さん。
DVD「酔いどれ天使」(黒澤明監督)を見ていたら笠置シズ子さんがキャバレーの歌手で出演され「ジャングル・ブギ」(作詞/黒澤明、作曲/服部良一)を歌い踊っていた。10月からの連続テレビ小説「ブギウギ」のモデルになので、このタイミングで笠置シズ子さんの映像が見れたのはちょっとしたご縁かしら🎵 pic.twitter.com/khbmQ6DLy9
— おおせ昭二(MOJO WORK) (@arase_shoji1010) September 27, 2023
戦後に「ブギの女王」と呼ばれ一世を風靡しましたが、服部良一さんとのコンビで多くのヒット曲を生み出しています。
中でも大ヒットした曲が1947年に発表された「東京ブギウギ」です。
- 歌唱:笠置シヅ子
- 作詞:鈴木勝
- 作曲:服部良一
「ブギウギ」とはアメリカで発展していたジャズピアノのスタイル「boogie-woogie」のことです。
「東京ブギウギ」は美空ひばりさんや氷川きよしさんなどもカバーしています。
2011年には『クリアアサヒ』のCMソングとしてトータス松本さんがカバーしたことでも有名です。
服部良一さんと笠置シヅ子さんのコンビでは他にも「ジャングル・ブギー」「買物ブギー」などブギの名曲をヒットさせています。
「青い山脈」藤山一郎
1949年に発表された「青い山脈」は同名映画の主題歌として起用されました。
- 歌唱:藤山一郎、奈良光枝
- 作詞:西條八十
- 作曲:服部良一
長年に渡って愛され続け、発売から40年後の1989年にNHKが放送した『昭和の歌・心に残る歌200』でも1位に輝きました。
まとめ:【ブギウギ】羽鳥善一のモデルは服部良一!経歴や代表曲を紹介!笠置シヅ子との関係
今回は、NHK朝ドラ「ブギウギ」で草彅剛さん演じる羽鳥善一のモデルは誰かまとめました。
- 羽鳥善一のモデルは服部良一
- 日本音楽史に残る昭和の偉大な作曲家
- 代表曲は笠置シヅ子さんの「東京ブギウギ」や淡谷のり子さんの「別れのブルース」
ドラマ「ブギウギ」はあくまでもフィクションということですが、どこまで実話ベースで描かれるのか楽しみですね。
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