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ひらがな「ぬ」廃止はデマのフェイクニュースって本当?元ネタは虚構新聞?

ひらがな「ぬ」廃止はデマのフェイクニュースって本当?元ネタは虚報タイムス

ひらがなの「ぬ」が廃止になるって本当?という投稿をSNSで見かけることがあります。

それらの投稿には、新聞記事が貼られており、たしかに「ぬ」が廃止されるというニュースが詳しく書かれています。

しかし結論から言えば、これは本当ではありません。デマのフェイクニュースです

ひらがな「ぬ」が廃止というデマのネタ元はどこで、いつからSNSで噂が広まったのでしょうか?

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ひらがな「ぬ」廃止はデマで本当じゃない!

最近、SNSでひらがなの「ぬ」が廃止になるという投稿をよく目にしませんか?

掲載されている新聞がリアルすぎて「本当に廃止される」と勘違いしている方も多いです。

しかし「ぬ」が廃止されるという話は完全にデマです。

フェイクニュースなので「ぬ」が廃止されて使えなくなると心配する必要はありません。

実はこのデマは、2023年に初めて出たものではなく昔から何度か話題になっています。

では、「ぬ」廃止のフェイクニュースの元ネタはどこか?いつから広がっているのか調査しました。

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ひらがなの「ぬ」廃止のネタ元は虚構新聞?

ひらがなの「ぬ」が廃止されるという投稿には新聞記事が添付されていると思います。

この新聞記事がリアルすぎるあまり信じてしまう人も多いのだと思います。

ネタ元は虚報タイムス

しかしこの新聞は、実際に発行されているものではなく「虚報タイムス」というメディアの記事です。

虚報タイムスとは、「嘘のニュース」を面白おかしく創作するネタサイトです。

そのサイトで2016年3月29日に投稿された『ひらがな「ぬ」を廃止へ使用率低下で決断』という記事がネタ元になっています。

ひらがなの「ぬ」廃止記事の内容

虚報タイムズは架空のニュースを面白おかしく紹介するサイトですが、記事のクオリティがとても高く信じてしまうのも頷けます。

「ぬ」廃止の記事は以下のように始まります。

国語政策会議は28日、ひらがなの「ぬ」を廃止する方針を決めた。使用率が低下していることが要因で、「使用しないよう呼びかけていく」という。

引用:http://news-lie.net/2016/03/culture/2782

国語政策会議」という文化庁にありそうな名前ですが実際には存在しない会議です。

過去には似たような名前の「国語審議会」が実在していたこともあり、調べない限り本当にあると思いますよね。

さらにデマ記事の後半では、

議長を務めた沼津吾郎氏(沼田産業大学文学部教授)は、「『ぬ』の廃止は長年の課題で、解決したことは喜ばしい」とした上で、「ぬか喜びにならないように言い換えを徹底する事が大事だ」と総括。

引用:http://news-lie.net/2016/03/culture/2782

本当の新聞記事でよくある専門家のコメントも載せています。しかし「沼田産業大学」という学校も存在しません。

このクオリティの高い記事が新聞の体裁をとってSNSで拡散されたので本当だと勘違いする人が増えてしまったようです。

虚報タイムスとは?虚構新聞とは違う?

虚報タイムスは2004年に開設された嘘ニュースサイトです。

「最新の嘘ニュースをあなたに」とサイトに書かれおり、最初から「記事は嘘ですよ」と明かしているジョークサイトです。

このサイトに掲載されている記事はすべて「嘘」であり「架空」の「虚報」です。引用する場合は必ず嘘であることを明記してください。

引用:http://news-lie.net/

と書かれており、引用する場合も嘘であることを明記してくださいとルールを明記しています。

「ぬ」廃止だけではなく、面白いジョーク記事がたくさんあります。

  • ネット用語「w」の発音は「ウェーイ」文化政策会議が決定
  • 「VR保育園」設置へ自宅にいながら通園可能
  • 「うどん」を大河主役に香川で署名開始

など見出しを見ただけでもクスッと笑えるフェイクニュースがたくさんあります。

ただ、2021年10月11日の記事を最後に更新されていません。

ちなみに同じように嘘ニュースを発信する「虚構新聞」がありますが、全く関係ないそうです。

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ひらがな「ぬ」廃止はいつから噂されてる?

ひらがな「ぬ」廃止のデマは、いつから噂になっているのでしょうか?

ネタ元の虚報タイムスで記事が投稿されたのは、2016年3月29日です。

虚報タイムスのTwitterでも6月30日に紙面版が掲載されています。

しかしアカウント名に「嘘ニュース」と書かれていることから、当時は本当だと信じて拡散する人は少なく、みんなジョークとして楽しんでいました。

記事の下にも「この記事はすべてウソです」としっかり書かれています。

しかし最近になって嘘だと明示せずに転載しているアカウントが増えてきたのです。

Twitter(現X)が青バッジで収益化できるようになったことで、インプレッションを集めるために転載しているアカウントが多いように感じます。

「ぬ」が廃止されるという衝撃的な内容なので、拡散したくなりますよね。つまり転載してるアカウントはインプ稼ぎに利用している可能性が高いです。

最近のフェイクニュース問題もあり、ネタ元の虚報タイムスも約1年ぶりにSNSを更新し「嘘を嘘とお楽しみください」と投稿しています。

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まとめ:ひらがな「ぬ」廃止はデマのフェイクニュース

ひらがなの「ぬ」が廃止されるというセンセーショナルな話題なので拡散したくなりますよね。

しかし繰り返しになりますが、本当ではなく完全にデマのフェイクニュースです。

ネタ元の架空のニュースを面白おかしく配信している虚報タイムスが2016年に投稿した記事です。

しかし、嘘であることやネタ元を書かずに、転載しているアカウントによって2023年にも拡散されているようです。

「ぬ」廃止のように信じがたいニュースは、フェイクニュースではないか調べるようにすると嘘を拡散せずにすむかもしれません。

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