大晦日の恒例番組といえば『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!絶対に笑ってはいけない』シリーズ。
しかし2021年から引き続き2024年末も放送しないことが判明しました。
2021年の放送中止は世界的パンデミックの影響が大きかったようです。
2022年からは大型番組も通常通り放送していますが、2024年もガキ使の放送はありません。
「笑ってはいけないはもうやらないの?」「大晦日のガキ使終了はなぜ」と疑問の声が多く上がっています。
理由を調査すると、BPOだけではなく、ダウンタウンの意向もありそうです。
この記事では「笑ってはいけないシリーズ」の中止理由。また、2025年に復活する可能性は?という話を解説していきます。
「笑ってはいけない 2024」の中止理由はBPOが影響している?
2024年は、松本人志さんが週刊誌の報道により活動休止に追い込まれているため、放送中止は致し方ないでしょう。
しかし去年まではなぜ放送がなかったのでしょうか。
「笑ってはいけない」の中止理由として最も大きいのが、テレビ業界の規制がどんどん厳しくなっていることが上げられます。
いわゆるコンプライアンス強化というものです。
特に痛みをともなう罰ゲームに対しては厳しい目が向けられています。
今のバラエティでは「ハリセン」がNGになった
2022年8月24日に放送作家の辻井宏仁さんが下記のようなツイートをしています(ガキ使の放送作家ではありません)。
いよいよ、これもコンプラNGを食らってしまいました。 pic.twitter.com/rgsFP6X4Ov
— 辻井宏仁(放送作家) (@hironoritsujii) August 23, 2022
罰ゲームでハリセンを使おうとしたらNGを食らったそうです。同じ番組内で4月時点ではOKだったといいます。
「笑ってはいけない」では、笑ってしまうとケツバットを食らいます。
見るとわかりますが、スポンジの棒でお尻を叩いているだけなので痛みはほとんどないと思います。
しかし毎年恒例となっているネタの中には、下記のような痛みをともなう笑いがあるのも事実です。
- 月亭方正へのプロレスラー蝶野正洋によるビンタ
- ココリコ田中へのタイキックなど
これらの罰ゲームなしで行うこともできますが、笑いのクオリティにこだわる松本人志さんは納得しないでしょうし、規制に従うことを嫌う芸人さんだと思います。
BPO(放送倫理・番組向上機構)による厳しい目
コンプラ規制の強化とともに大きく影響していると考えられるのがBPOの存在です。
BPOとは簡単に言うと「テレビ番組の問題点を議論し、放送倫理ガイドラインに反していないか」を判断する組織です。
このBPOは2021年8月27日に「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティーについて審議入りする」と発表しました。
特定の番組を名指しして行われたものではありませんが、テレビ局や番組スタッフが目をつけられるのを恐れて自己規制してしまうのです。
「きき○○」シリーズの罰ゲームがなくなった
ガキの使いの人気企画に「きき○○」というものがあります。
2022年3月の放送は、12種類のミルクティーの中から、最初に目隠しをした状態で飲んだミルクティーを当てるという企画。
間違えると屈強な外国人によるビンタなどの罰ゲームを受けるという流れでしたが、ききシリーズ43回目にして、始めて罰ゲームがありませんでした。
録画してたガキ見てるけどききミルクティーで罰ゲーム消えたからもうたぶん笑ってはいけないの復活は無いんだろうなぁ…
— むくろ (@Meltic_skull) March 23, 2022
これには視聴者も「これがダメなら笑ってはいけないも復活できないんだろうな」とガッカリしていました。
大晦日のガキ使終了理由はダウンタウンの意向もある?
ここまで「笑ってはいけない」の休止支流はBPOの厳しい目があるという話をしてきました。
一方で、大晦日のガキ使が終了した理由はダウンタウンの意向によるものという説も出ています。
松本人志のこだわり
詳しくは後述しますが、BPOは2022年6月の意見交換会で「笑ってはいけないが対象ではない」とコメントしています。
そのためBPOが原因で復活できないということではないようです。
ただ、BPOが問題にしなくても視聴者からの苦情を恐れているテレビ局側が、棒で叩くスタイルなどを辞めるように自主規制に動いている可能性があります。
そうなった場合に「松本人志さんが納得していないのでは?」という説もあります。
2020年には『クオリティーを下げてまで番組を続けるのは心がイタい』と感想をもらしたこともあります
過去にはシークレットであるはずのゲストが事前にリークされる事件もあり、松本さんが激怒して一部がお蔵入りしたということも報じられていました。
浜田雅功の体力
もうひとつは、浜田雅功さんが罰ゲームなど体を張る仕事を拒んでいるという説もあります。
松本さんは2023年8月に『ガキ使』の罰ゲームで早朝の生放送でスネ竹刀やタライなど罰ゲームを受ける企画が実行されました。
松本さんは現在でも体を張った芸を見せています。
しかし浜田さんに関しては体を張ったり体力を使うような仕事はしなくなっています。
毎年恒例だった『リンカーンの芸人大運動会』も2019年を最後になくなり、2023年には後継番組として『ジョンソン』がスタートして若手芸人たちに刷新されました。
浜田さんが体力的にきついものは拒否している可能性も考えられます。
「笑ってはいけない」2025年に復活の可能性は?
4年連続で放送中止となった「笑ってはいけない」ですが、2025年には復活する可能性はないのでしょうか?
実は大晦日のガキ使が終了した理由として挙げられているBPOは「笑ってはいけない」を問題視していないことが判明しています。
東スポWEBによると、2022年6月に行われたBPOと民放連の意見交換会の中で、
「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー」=「笑ってはいけない」のことではない
と認めたからです。
これにより、日本テレビも復活に向けて動き出せるのではないでしょうか。
「笑ってはいけない」はゲストのキャスティングや収録にかなりの準備期間が必要です。
そのため、6月末にお墨付きが出たとしても収録は間に合わなかったと思われます。
しかし復活できると考えられていた2023年にも放送は休止されています。やはりBPO以外の問題が何かありそうです。
番組の自主規制や、ダウンタウンの2人が納得する内容にできるか、そこが解決できれば復活の可能性はあるかもしれません。
「笑ってはいけない」は11年連続で民法視聴率トップでした。
しかし代わりに「笑って年越したい!笑う大晦日」が放送された昨年はテレ朝に視聴率トップの座を奪われてしまいました。
日テレとしても「笑ってはいけない」は復活させて、民法視聴率トップを奪還したいでしょう。
松本人志さんが復帰すれば2025年にはガキ使笑ってはいけないの復活がありえるかもしれませんね。
「笑ってはいけない2024」代わりの番組はぐるナイゴチ
日テレは2023年12月31日の大晦日に「ぐるナイ大晦日ゴチ特別編」を5時間にわたって放送すると発表しました。
ゴチメンバーを含む32人が集結して史上最大のゴチバトルが行われるといいます。
パリオリンピックメダリストや芸能界の大御所など豪華なゲストが参加するそうです。
他にもロケ企画やお笑い芸人によるネタコーナーもあるようです。
今年もダウンタウンの出演はありませんが、日テレが大晦日に「吉本枠」を残しているので、2025年の「笑ってはいけない」復活は期待できるかもしれません。