大晦日の恒例番組といえば『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!絶対に笑ってはいけない』シリーズ。
しかし、2021年に引き続き、2022年も放送中止が発表されました。
2021年の中止は世界的パンデミックの影響が大きかったようで、松本人志さんも「収録は難しいと去年つよく感じました」とツイートしていました。
2022年はパンデミックも収まってきて、大型番組も通常通り放送しているところが多いです。
それにも関わらず「笑ってはいけない」が今年も中止される理由としては、テレビを取り巻く状況の変化がありそうです。
この記事では「笑ってはいけないシリーズ」の中止理由。
また、2023年に復活する可能性は?という話を解説していきます。
「笑ってはいけない 2022」の中止理由はBPOが影響している
「笑ってはいけない」の中止理由として最も大きいのが、テレビ業界の規制がどんどん厳しくなっていることが上げられます。
いわゆるコンプライアンス強化というものです。
特に痛みをともなう罰ゲームに対しては厳しい目が向けられています。
今のバラエティでは「ハリセン」がNGになった
2022年8月24日に放送作家の辻井宏仁さんが下記のようなツイートをしています(ガキ使の放送作家ではありません)。
いよいよ、これもコンプラNGを食らってしまいました。 pic.twitter.com/rgsFP6X4Ov
— 辻井宏仁(放送作家)🇺🇦 (@hironoritsujii) August 23, 2022
罰ゲームでハリセンを使おうとしたらNGを食らったそうです。同じ番組内で4月時点ではOKだったといいます。
「笑ってはいけない」では、笑ってしまうとケツバットを食らいます。
見るとわかりますが、スポンジの棒でお尻を叩いているだけなので痛みはほとんどないと思います。
しかし毎年恒例となっているネタの中には、下記のような痛みをともなう笑いがあるのも事実です。
- 月亭方正へのプロレスラー蝶野正洋によるビンタ
- ココリコ田中へのタイキックなど
これらの罰ゲームなしで行うこともできますが、笑いのクオリティにこだわる松本人志さんは納得しないでしょうし、規制に従うことを嫌う芸人さんだと思います。
BPO(放送倫理・番組向上機構)による厳しい目
コンプラ規制の強化とともに大きく影響していると考えられるのがBPOの存在です。
BPOとは簡単に言うと「テレビ番組の問題点を議論し、放送倫理ガイドラインに反していないか」を判断する組織です。
このBPOは2021年8月27日に「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティーについて審議入りする」と発表しました。
特定の番組を名指しして行われたものではありませんが、テレビ局や番組スタッフが目をつけられるのを恐れて自己規制してしまうのです。
「きき○○」シリーズの罰ゲームがなくなった
ガキの使いの人気企画に「きき○○」というものがあります。
2022年3月の放送は、12種類のミルクティーの中から、最初に目隠しをした状態で飲んだミルクティーを当てるという企画。
間違えると屈強な外国人によるビンタなどの罰ゲームを受けるという流れでしたが、ききシリーズ43回目にして、始めて罰ゲームがありませんでした。
ちょっと前に放送されたガキ使のききミルクティー見たんやけど、罰ゲームなくなってた。コンプライアンス?
— No.17 けんた (@inaiani) April 16, 2022
録画してたガキ見てるけどききミルクティーで罰ゲーム消えたからもうたぶん笑ってはいけないの復活は無いんだろうなぁ…
— 骸 (@Meltic_skull) March 23, 2022
これには視聴者も「これがダメなら笑ってはいけないも復活できないんだろうな」とガッカリしていました。
「笑ってはいけない」2023年に復活の可能性は?
2年連続で放送中止となった「笑ってはいけない」ですが、2023年には復活する可能性がないとはいえません。
なぜなら東スポWEBによると、2022年6月に行われたBPOと民放連の意見交換会の中で、
「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー」=「笑ってはいけない」のことではない
と認めたからです。
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/230882
これにより、日本テレビも復活に向けて動き出せるのではないでしょうか。
「笑ってはいけない」はゲストのキャスティングや収録にかなりの準備期間が必要です。
そのため、6月末にお墨付きが出たとしても収録は間に合わなかったと思われます。
「笑ってはいけない」は11年連続で民法視聴率トップでした。
しかし代わりに「笑って年越したい!笑う大晦日」が放送された昨年はテレ朝に視聴率トップの座を奪われてしまいました。
日テレとしても「笑ってはいけない」は復活させて、民法視聴率トップを奪還したいでしょう。

「笑ってはいけない2022」代わりの番組は東野幸治&ナイナイ
日本テレビは2022年の年越し番組として『笑って年越し!世代対決 昭和芸人vs平成・令和芸人』を放送すると発表しました。
司会は東野幸治とナインティナイン。ナインティナインは昨年の「笑って年越したい!笑う大晦日」に続いての司会となります。
内容は、昭和芸人チームと平成令和芸人チームに分かれての漫才・コント・ロケVTRなどが行われるネタ番組です。
両チームのキャプテンとして、
- 昭和芸人チーム:出川哲朗、後藤輝基(フットボールアワー)
- 平成・令和チーム:かまいたち
の出演が発表されています。
日刊大衆によると、アンジャッシュの渡部建さんがサプライズ出演するのではという話もあるようです。
※追記:出演はありませんでした。
今年もダウンタウンの出演はありませんが、日テレが大晦日に「吉本枠」を残しているので、2023年の「笑ってはいけない」復活は期待できるのではないでしょうか。
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