井上雄彦先生による漫画『バガボンド』。
2014年に最新刊である37巻が発売されて以降、10年以上長期休載となっています。
そんな中、2022年12月3日に映画スラムダンク『THE FIRST SLAM DUNK』が公開されました。
公開にともない行われたインタビューの中で、井上雄彦先生が『バガボンド』が連載再開しない理由について触れていました。
本記事では、『バガボンド』が連載再開しない理由と映画を終えて再開する可能性をまとめました。
バガボンドが再開しない理由を井上雄彦がスラムダンクのインタビューで語る
2022年12月3日に公開された、映画スラムダンク『THE FIRST SLAM DUNK』。
公開にともない行われたインタビューの中で、井上雄彦先生がバガボンドについて語っています。
井上雄彦「バガボンドを描きたい気持ちはある」
『バガボンド』は『SLAM DUNK』とは全然違うことをやりたくて。その反対の…反対にあるようなものを描きたいと。『バガボンド』を描いたからこそ連れていってもらえた世界。それは物語の中でも、自分の仕事でも。『バガボンド』を描いていなかったらこんな展開はなかっただろうということもあったし。例えば、「最後のマンガ展」とか。いろんな意味で自分の幅を広げてくれた作品で…って、まだ終わっていないんですけど。もうね、早く描きたいんです。
引用:COURT SIDE
「早く描きたいんです。」とバガボンドの続きを描きたい気持ちを吐露しています。
そもそもバガボンドの休載理由として、井上雄彦先生の体調不良がありました。
それに加えて「スランプの為続きが描けない」と過去にインタビューで明かしています。
スランプの理由は『バガボンド』の世界観
今回のインタビューでも『バガボンド』の世界観について触れられいます。
描きたい気持ちはずっとあります。ただ、描けないっていうだけで。あと、『リアル』は『バガボンド』を描いている時、『バガボンド』は現代と離れた世界だから。より精神的な世界だったりもするから。現実に近い、その辺にいそうな奴を描きたいっていうのがあって。とは言いつつ、車椅子バスケという、自分にとっては知っているようで知らない世界にまた飛び込んだ。ものすごく広い世界を見せてもらった気がしますね。
引用:COURT SIDE
- 「描きたい気持ちはずっとあります。ただ、描けないっていうだけで」
- 『バガボンド』は現代と離れた世界だから。より精神的な世界だったりもするから。
精神的な世界というのが大きいようで、「キャラに感情移入しすぎて気分が落ち込んでしまう」と過去に井上雄彦先生がコメントしています。
『スラムダンク』や『リアル』と違い、現代と離れた世界で精神的な部分を掘り下げて描く作品のため大変なようです。
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「映画スラムダンク」を終えて「バガボンド」連載再開はあるか
映画スラムダンクを終えて浄化されたことで、バガボンドが連載再開する可能性はあるのでしょうか?
ゾーンに入れば連載再開する
今回の「映画スラムダンク」は井上雄彦先生が監督・脚本を務めています。そのため、体調に関しては問題ないことがわかります。
過去に「スランプの為続きが描けない」と語ったインタビューの中で、同時に以下のようなことも言っていました。
- 「連載再開したら1年で完結する」
- 「スラムダンク山王戦レベルのゾーン状態に入れたら連載再開をしたい」
今回の映画で監督・脚本を務めたことで、ゾーンに入れば連載再開に向かいそうな気がします。
「映画スラムダンク」を終えてゾーンに入るか
今回の映画スラムダンクは、アニメ版から声優が変更されたことで、物議を呼びました。
その理由は「誇張した表現を使わず、ナチュラルな感じにしたくて」だそう。
映画では特に、宮城リョータについて掘り下げられています。
井上雄彦先生、当時バスケット漫画を描こうと思ったとき宮城リョータを主人公に描きたかったのでは?
— まみこ (@mamiko_333) December 10, 2022
今回の映画といい、ピアスという読み切り漫画といい、宮城リョータというキャラクターへの熱意というか何か特別なものを感じる
漫画では描ききれなかった宮城リョータの過去を描いたことで、『バガボンド』に集中できる状況は整ったのでしょうか。
このままゾーンに入るか、反対に一段落して落ち着いてしまうのか・・・・・・。
まとめ:バガボンドが再開しない理由を井上雄彦がスラムダンクのインタビューで語る
映画スラムダンクのインタビューで井上雄彦先生が語った、バガボンドが再開しない理由についてまとめました。
- スランプのため続きが書けない
- キャラクターに感情移入しすぎて気持ちが落ち込んでしまう
井上雄彦先生はゾーン状態に入れたら連載再開したいとも語っていました。期待して待っているしかなさそうですね。