2023年3月8から『WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)』が開催されます。
日程 | 3月8日~3月21日 |
開催地 | 日本、アメリカ、台湾 |
参加チーム数 | 28(予選含む) |
本戦出場チーム数 | 20 |
WBCは4年に一度開催される野球の世界一を決める大会ですが、参加国は予選を含めて28カ国。
前年の2022年には世界中で盛り上がりを見せた、サッカーW杯が開催されていたため、比較して盛り上がりの少なさを感じてしまう人も多いのではないでしょうか。
WBCの参加国はなぜ少ないのか、その理由を調査しました。
WBCの参加国が少ない理由は予算の問題か
結論から言うと、WBCの参加国が少ない理由は「予算の問題」といえるでしょう。
WBCを主催しているのは「ワールド・ベースボール・クラシック・インク(WBCI)」
この団体は、
- MLB(メジャーリーグベースボール機構)
- MLB選手会
により立ち上げられた組織です。
つまりアメリカの1つのリーグ機構が全てを受け持って開催しています。
サッカーW杯のように世界各国の連盟が参加している組織ではなく、1つのリーグ機構による開催のため予算の問題で参加国を増やせないのです。
WBCがサッカーW杯に比べて盛り上がらないのはなぜ?
2022年に開催されたサッカーW杯は国内でも大盛りあがりでした。
日本では野球よりもサッカー人気が高いように思いますが、これは国際大会に限った話です。
プロリーグに関して言えば、サッカーよりも野球のほうが人気があります。
2018年度のプロ野球とJリーグ(J1、J2、J3合計)の観客動員を比較してみます。(2019年度以降は社会的情勢により変化が大きいため、2018年度で比較)
- プロ野球:2555万719人
- Jリーグ:976万9629人
(参考:REALSPORTS)
観客動員数ではダブルスコアをつけてプロ野球の方が人気があります。
なぜ国際大会ではサッカーのほうが盛り上がるのでしょうか?
参加国に実力差がある
野球は弱小国が強豪国に勝ついわるゆジャイアントキリングが起きにくいスポーツです。
WBCでも勝ち上がる国は日本、アメリカ、韓国、中南米で毎回ほとんど同じ。出場国が少ない中で勝ち上がるチームが同じだと盛り上がりに欠けます。
野球では実力差があると一方的な試合になってしまうため、面白い試合になりません。
日本が強豪国だから
日本は野球の強豪国です。
- 第1回:優勝
- 第2回:優勝
- 第3回:ベスト4
- 第4回:ベスト4
前述したように、格下が格上に勝つことはほとんどないため、日本が1次ラウンドで負ける可能性は少なく、決勝ラウンドまで進むことが当たり前になっています。
勝つのが当たり前の試合ではドキドキハラハラすることがなく、盛り上がり要素に欠けてしまいます。
WBC(野球)が世界で人気がない理由は?
「野球は世界的にはマイナースポーツ」という見方がありますが、なぜ世界で人気が低いのでしょうか。
まずは本当にマイナースポーツなのか競技人口を見てみましょう。
「MUFGの2022年3月の記事」によると競技人口トップ5は以下の通りです。
日本では、サッカーに次いで競技人口の多い野球ですが、世界で普及しない理由は子どもたちが遊びやすいかどうかではないでしょうか?
道具にお金がかかる
発展途上国であっても、サッカーの場合はボール1つあれば大勢で遊ぶことができます。
一方で、野球はバットとボール、そしてグローブが必要です。
仮にバットとボールが1つしか用意できなくても使いまわせば試合はできますが、グローブは全員分ないとできません。
お金がない国や地域では野球をするという選択肢すらないのが現状です。
まとめ:WBCの参加国が少ないのはなぜ?世界で野球が人気にならない理由は?
WBCの参加国が少ない理由を調査しました。
今回のWBCでは大谷翔平選手や日系アメリカ人のラーズ・ヌートバー選手などが侍ジャパンに参加することで話題になっています。
▶大谷翔平のスタバのコーヒーは「アイスソイラテ」カスタマイズも紹介
また、アメリカ代表も現役最強打者のマイク・トラウト選手などが参加しており、本気で来たと言われています。
日本のみならず世界中で盛り上がって欲しいところです。